つつじ点訳友の会の活動内容

つつじは長年視覚障害者学生さんのサポートをしてまいりました。例えば

等です。もちろん一般の本(小説やエッセイ等)も点訳しております。 大学の教科書となると専門性が強くなります。外国語では英語、独語、フランス語、イタリア語なども点訳しております。もちろん理系の科目である数学、物理、化学、生物などもやっております。 これは学校全般に言えることですが、大学などの教科書となると「何日までに何章まで点訳してください」と言うご注文がほとんどとなります。なんとかこれにお応えしようと原本を分けて、複数人で同時に点訳いたします。 点訳は「コータクン」と言う点訳ソフト(点字を書くためのワープロ)で行いますので、各人が点訳したデータを最後に繋げて完成いたします。

また予備校のテキストの点訳もかなり厳しい時間の制限があります。 予備校の教科書というのは、授業が始まる3,4日間前ぐらいに教科書が 配付されます。これではとてもまにあいません。予備校にお願いして 印刷が終わった時点ですぐに頂けるよう特別にお願いしたりもします。

大学入試の点訳ですが、これは私たちのグループだけではなく、他の点訳グループの人たちといっしょに行います。いろんなグループから、入試点訳のプロのような人が集まって来ます。これも大変厳しい時間の制限があります。もちろん大学側が何日も前に入試の問題を点訳のために提供してくれるはずは絶対にありません。
入試の当日朝7時には点訳がスタートできるように、大学が予め用意した大学内の部屋に集まります。だいたい入試の1時間目は9時ぐらいからスタートします。ですから、1時間目の試験が始まるやく2時間の間に少なくても最初の試験問題を完璧に作り上げなければなりません。
この作業には10人ぐらいのスタッフが一斉に点訳作業にかかります。渡された問題をさっと読んでどの問題をどのひとに点訳してもらうか速決します。各人が点訳した者を繋いで問題を完成します。1時間目のものを点訳し終わったら、すぐに2時間目と言うように問題を順番に作業して行きます。
世界史等の地図、数学や理科の複雑な図形も、入試を受ける視覚障害者が触読できるようにすぐに作り上げます。これはほとんど「ルーラー」と呼ばれる道具で手書きで書き上げます。これはまさしく職人的な腕が要求されます。
試験が終わると受験生が書いた点字の答案を普通の文字に書き換えて大学側に提出して終わりです。
もちろん入試点訳をしているときは1歩も外へはでれません。大学によっては入試の前日から缶詰になるところもあります。このような点訳活動が入試シーズンの2,3月の間毎日のように続きます。

このようなたいへんな作業ですが、合格したと言うことを聞くと本当になによりうれしいものです。 これがあるから続けて行けるのだと思います。


2003-Feb-16